謎の首謀者ゼロに拉致されて、閉鎖空間で目覚めた男子が同じく囚われたらしい八人と共に脱出を目指すアドベンチャーゲームです。
アドベンチャーパートといわゆる脱出ゲームのパートが交互に挟まって進行します。
PS4への移植ではフルボイスになっています。感情などが声の調子で伝わってくるのでテキストのみより分かりやすいです。
アドベンチャーパートのシステム面ではアドベンチャーゲーム風の表示(ビジュアルの下にメッセージ欄がある)とノベルゲーム風の表示(ビジュアルの上にメッセージが重なって表示される)が選べます。
脱出ゲームのパートは、興味のある場所へアナログスティックでカーソルを移動してクリックすることで進行していきます。閉鎖空間なので部屋の中を移動するのですが、私の方向感覚が鈍いのか同じ場所をぐるぐる行ったり来たりしてしまうことがありました。最近はマップが3Dのゲームが多く、左スティックで移動・右スティックでカメラの方向のゲームも多いですがカメラが九〇度など決まった方向にしか向かない(中間の画角が無い)ためどちら側に何があるのか直感的ではありません。それを補うためか「マップ表示」を選ぶと俯瞰した地図上でカメラの方向がどちらを向いているのかまで表示されるようになっています。おそらく開発者も方向が分かりにくいことを認識していてその対策としてマップ表示にカメラの方向表示を付けているのでしょう。その点は良い仕事です。
肝心のシナリオですが、登場人物が様々な考えをもっているため脱出ゲーム+人間関係の謎もあり全く先が読めない展開です。時間内に脱出しなければならない状況で緊迫感があり、適度な謎解きや思わせぶりなキーワードなどミステリ要素が好きな方には楽しめるゲームとなっています。
グラフィックは、背景は写実的な3Dグラフィックで描写されますが、対照的にキャラクターは手描きイラスト風。これはパッケージのイラストのテイストとそれをアニメ調の平坦な塗りで描写しているものとなっています。